

多くの人が抱える悩みだと思います
僕にもそんな思いをした経験があります

今、振り返ると根本的な原因はシンプルでした
大体の原因は人間関係
- 直属の上司に仕事の進め方を聞いても「お前の思う通りにやればいい」と教えてもらえず、問題が起こると責任を取らされる
- 派閥争いに巻き込まれ、先輩からは理不尽な理由でこき下ろされる
- 同僚にはみっともない自分をさらけ出せずに相談もできず仕事で追い抜かれる
- 自信がなくなって後輩にも馬鹿にされているんじゃないかと常に恐怖する
もう自尊心とやらはポッキリと折れて周りの全ての人が怖くて仕方なかったです
毎朝出勤で会社に近づくたびに吐き気を催して
このまま死んでしまえたら楽になれるのにという気持ちと葛藤しながら足を進めて
ようやく会社に到着しても、社員とチラッと目が合えば見下されているんじゃないか、ヒソヒソと話している姿を見ると自分のことを言われているんじゃないかと過剰な心配ばかり
そんなのだから、昼食もみんなと同じ場所では怖くて、一人トイレの個室にこもっての便所飯でした
今の僕は、営業次長という立場で数々のクライアントと仕事を共にして、自社の採用の人事、ユーザーの接客、後輩の教育と様々な仕事に取り組んでいます
大変なこともありますが、当時の死にたいくらい辛い状況は抜け出すことができました
そんな僕が言いたいことは一つ
今、当時の僕と同じような立場の人もたくさんいると思います
本当に今、辛い、死にたい思いをしていると思います
このブログを見ているあなたもそうなのかもしれません
そんな方に向けて、同じ立場を味わった僕の、僕なりのメッセージを書き殴ります
逃げてもいいんだ

僕が死にたい位に辛い状況から変わるキッカケになったのが、「逃げる」です
僕はそれまで、会社に認められたくてどんな仕事も断らず、社外の人に信頼されたくて実績を出すまで絶対に投げ出さない
そうやって自分自身をどんどん追い込んでいました
それに加えて冒頭の状態に陥り、誰にも相談できず一人で抱え込んで心身ともにボロボロに
悪いのはこの状況に対応できない自分自身だ、自分の努力が足りないからもっと成長しないと
全ての原因は自分にあると、そう思い込んで
「まだ認めてもらってないのに」「まだ実績を築けていないのに」
このまま逃げ出すことは人としてみっともない
ここで逃げ出すようなら、どこに行っても同じことになる
そういった思い込みや強迫観念に囚われながらギリギリで踏ん張ってました
そんな状態だから、仕事のパフォーマンスに影響しないワケがありません
小さなことからミスを連発
自分の中で「次にミスが起きたら、もう後は無いぞ」とさらに追い込みを掛ける
そして、あっさりとミスは起きてしまいます
その時、僕は「逃げる」ことを選びました
自分の能力不足、仕事に対して持てない自信、目を向けたくない弱い部分を全部認めた上で、上司に会社を辞めると告げました
格好悪くてもいいんだ

会社を辞めると決断すると、それまでが嘘だったかのように状況は一変しました
この状況から解放されると思うと、心が一気に晴れやかになります
よく映画や小説などでは見ましたが、本当に目の前の景色が色付きます
今の状況から逃げたくて辞める決断をしたので、次の就職先はまだ決まっていません
それでも辞める前より気持ちは明るくなっていました
それと同時に、周りの人からの対応も変わります
心身ボロボロで不器用でも、おそらく根が真面目ではあったので会社の人達からは(扱いやすい人材に対する常套手段であることは理解した上で)引き留めてもらえたり、
抱えている仕事を協力・分散してもらえたり、今思うと当たり前でとんだ小手先だけの対応ではあるものの、当時の僕にとっては大きな救済になったのは間違いありませんでした
そんな事から、いざ健全な精神状態で冷静に見つめ直すと、「仕事自体を嫌悪していた」ワケではなく「人間関係」だけが死ぬほど辛い原因である事は明白でした
そして自分が「逃げ」の姿勢を取ったことから、その「原因」が改善されつつある中で
僕は会社に残ることを決めたのです
完璧じゃなくてもいいんだ

一度は辞めると自ら決断したことを、束の間でも環境が変化しただけで撤回する
「武士に二言はない」の精神からすれば甚だけしからん話ではありますが、僕は後悔していません
その先にいる自分が、立派で誇らしく思える立場にいるのなら、今どんなに格好悪くても大した問題ではなかったからです
もちろん、未来の自分が輝けるようにこれからも人一倍の努力と大変な経験を積んでいくことになります
ですが、一度「逃げる」経験をしていると、必要以上に自分を追い詰めることはなくなります
「格好悪い」思いをしていると、自分の能力を過信せず、他人に素直に頼れるようになります
そして「完璧じゃない自分を認められる」ようになると、自分に自信を取り戻せるようになります
他人は変えられないが、自分は変われるんだ

「あの人のここが悪いから、もっとこうして欲しい」
他人に要求をすることは簡単でどこにでもあります
「あなたのここが悪いから、もっとこうして欲しい」
自分が要求をされると簡単には認めたくありません
他人が他人を変えるのは難しいです
よっぽど信頼関係が出来ていたり、尊敬に値する人物からの提言であれば別ですが
そこまでの関係性も、普段の中でそう多くはないでしょう
けれど、自分で自分は変えられます
「逃げ出した」自分を
「格好悪い」自分を
「完璧じゃない」自分を認めたとき、それは余計なプライドと見栄を手放したとき、心に余裕が生まれるはずです
心に余裕が生まれると、恐怖心や脅迫観念は薄くなり想像力と行動範囲が広がります
想像力と行動範囲が広がると、仕事もスムーズに進められ成果を発揮することができます
成果を発揮できると、自分に自信が持てるようになります
そのとき、すでに自分が変わっています
自分が変われば、他人が変わる

相手に変わって欲しいと思って接していても、なかなか伝わりません
けれど自分が変わって、自信を持って相手に接すれば、思いは伝わります
僕が会社に残った今では、上司、先輩、同僚、後輩、社内のスタッフとの関係性が変わりました
- 上司には頼らずとも自分で仕事をできるようになったので言いたいことも言えるようになり
- 先輩には適度な距離感でお互いに助け助けられてが成り立つようになり
- 同僚には相談しながら切磋琢磨し合い
- 後輩には驕らず手本となれるような行動を心がけ
自分が変わったことで、他人が自分に向ける態度や姿勢も変わるんだと身をもって経験しました
最後に
これは、今、仕事が死にたい位にツラいと思っている人に、辛くても最終的には今の仕事を辞めずに頑張れ!と言っているのではありません
辞めてしまっても良いんです
僕はたまたま残ることになったに過ぎず、後悔はしていませんが僕以外の人にとっての正解とも思っていません
大切なのは、死にたい位ツラい今の状況をあなた自身によって救える余地はまだあるということです
辞めてしまったっていいです
みっともなく感じたっていいです
そんな自分を認めていいです
そんな自分で大丈夫って受け入れられたら、少しずつ自信が持てるようになります
自信が持てたら、環境が変わります
環境が変われば、人間関係が変わります
大体の原因は人間関係
僕みたいな便所飯でも生きてます
あなたはまだ幸せになれる
少しでもお役に立てば幸いです
それでは